こんにちは。
とてもお久しぶりです。
おすすめできる本のストックが無くなっていたのですが、
また時間が経っていくつかおすすめしたい本ができました。
少しずつ紹介できればと思います。

今回は、『夢の上』という本を紹介します。

【題名】夢の上
【著者】多崎礼
【冊数】全4巻(本編3冊、番外編1冊)
【シリーズ】夢の上
【ジャンル】ファンタジー

B00ARC1CQW夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶 (C★NOVELSファンタジア)
多崎礼 天野 英
中央公論新社 2010-09-25

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B00ARC1CPI夢の上2 紅輝晶・黄輝晶 (C★NOVELSファンタジア)
多崎礼 天野英
中央公論新社 2011-01-25

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B00ARC1CRG夢の上3 光輝晶・闇輝晶 (C★NOVELSファンタジア)
多崎礼 天野 英
中央公論新社 2011-05-25

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B00C2GWEEK夢の上4 サウガ城の六騎将 (C★NOVELSファンタジア)
多崎礼
中央公論新社 2012-04-25

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空は大きな時空晶という鉱物で覆われており、光神サマーアとして崇め奉られています。
信仰を失うと、この時空晶が空から落ちて人々を滅ぼすといわれています。
そんな世界で生きる人々の物語です。

一冊の本に2話ずつ、異なる視点の物語があります。(番外編除く。)
なので、本編は6話の中編からできています。
少しずつこの6話の関係が明らかになる仕組みになっています。

なのであらすじを説明するとネタバレになってしまいそうですが、
私はこの6話の中でも、1番最初の話がとても気に入りました。
ある女性の一人称で語られる、夫婦の物語で、
淡々としながらも、とても情感のあるお話です。

気になる点として、話数が進むにつれて、この世界が女性に差別的な世界だ、
といったセリフが散見されるのですが、そう語られるだけで、
実際にこの物語の女性たちがなにか女性差別で不利益を被っているシーンがないので、
説得力に欠けるかなと思いました。

それでも、1話はとても印象に残るお話ですし、
それぞれの話がどうつながるのだろうと楽しく読めました。

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