今回紹介するのは、十二国記というシリーズの、『月の影 影の海』という本です。

【題名】月の影 影の海
【著者】小野不由美
【冊数】上下巻
【シリーズ】十二国記 (続刊)
【ジャンル】ファンタジー

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月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)
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十二国記シリーズは、私のバイブル的な本です。
私は高校生のときに読んで、とても影響を受けました。
わたしも主人公の陽子のように生きたいと思った作品です。

『月の影 影の海』の内容としては、
周りを気にしすぎて誰ともうまく付き合えない、
不器用な女子高生、陽子が、謎の男に異世界に連れていかれて……
という、一見ありきたりな内容なのですが、
なんといっても小野不由美先生の文章が美しい。
練られた世界観に引き込まれますし、
陽子の成長に説得力があります。

これ以上の内容は何を書いてもネタバレになりそうなので自重します。

この『月の影影の海』が最初に発行されたのは20年以上も前です。
序盤の陽子の現実世界での生活が、ちょっと今の時代の感覚と
違っていて、違和感があるかもしれません。
でも、本当に良い話なので、だまされたと思って最後まで読んで欲しいです。

~蛇足~
 十二国記というシリーズについて、少し紹介します。
もともと、講談社の少女小説レーベルで発行されましたが、
その後一般の人でも読みやすいように、普通の講談社文庫でも発行されました。
現在は、講談社での出版ではなく、新たに新潮文庫で新装版として発行されています。
まだシリーズは完結していません。
また、十二国記シリーズとは別に、著者の小野不由美さんが、
『魔性の子』という本を出しているのですが、
こちらも十二国記のシリーズと関連が深いため、
新潮文庫の新装版では、この魔性の子も十二国記シリーズとして
最初に出版されました。

ですので、新潮文庫の十二国記シリーズの順番としては
『魔性の子』が最初なのですが、少しほかの十二国記の本とは趣きが違うため、
私は講談社文庫で最初に出版された『月の影影の海』を
最初に読むことをおすすめします。

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