こんにちは。
今回はこちらの本を紹介します。

【題名】天空の翼 地上の星 / 砂の城 風の姫
【著者】中村 ふみ
【冊数】各1冊、全2冊(続刊)
【シリーズ】天空の翼 地上の星シリーズ(仮)
      (今のところ、シリーズ名は公式に決まってなさそうです。)
【ジャンル】ファンタジー

天空の翼 地上の星 (講談社X文庫)
中村 ふみ   六七質
講談社 (2017/4/4)

砂の城 風の姫 (講談社X文庫)
中村 ふみ   六七質
講談社 (2017/7/4)


久しぶりに中華ファンタジーを読みたくて探していたところ、
この本が面白そうだったので、読み始めました。

この著者の本は読んだことが無かったのですが、
文章が綺麗でした。
世界観や登場キャラクターの心理について、
理解しやすく、すらすらと読めました。

設定については、感想をネットで調べてみると、
十二国紀』シリーズに似ているという意見が多かったです。
私は、設定はちょっと似てる部分があるなぁとは思いましたが、
それほど気にはなりませんでした。

逆に、私の印象ですが、中華ファンタジーとは言いつつ、
雰囲気は独特で、これぞまさしく中華ファンタジー!というよりは、
中華ファンタジーと和風ファンタジーの中間のような、
そんな雰囲気があるように感じて、良かったです。

ほんのちょっとだけですが、ごく軽度なBLの雰囲気が漂う場面が
いくつかありますので、BLに対して極度に気になる方は
注意されたほうが良いと思います。
(例えると、カードキャプターさくらの桃矢と雪兎のような感じです。
 例えが分からなかったらすみません。。)

キャラクターはそれぞれどこか欠点もありつつ魅力的で、
心理がしっかり書かれており、行動にある程度納得できます。
ただ、2作目の最後の主人公の決断は、賛否両論あるのではないでしょうか。
私はそんな展開になると思ってなかったのでびっくりしました。
まだお話は続くようなので、今後、2作目の最後の行動に対して
これでよかったんだと納得できるようなエピソードを期待します。

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